大田区役所様 / 庁舎のサイン改修
サイン改修で「庁舎のユニバーサルデザイン(UD)化」を実現
大田区本庁舎はJR蒲田駅に隣接する交通利便性の高い庁舎として区民に親しまれてきました。しかし、たび重なる組織改正によって庁内のサインは煩雑になり、視認性も悪く、抜本的改善が求められている状況でした。そこで、2009年3月より庁舎サインの現状調査を開始。市民団体との意見交換を行いながら、7月には本庁舎、8月には4つの地域庁舎のサイン工事が竣工しました。さまざまな来庁者を目的の場所に分かりやすく案内できるように、独自の誘導アイテムを活用しながら、庁舎のユニバーサルデザイン(UD)化に取り組んでいます。併せて区内羽田空港の国際化に向けて4カ国語表記にも取組み、実現致しました。現在は更なるスパイラルアップにつとめています。
目的 | 庁舎のサイン改修 |
---|
内容 | UDコンサルティング、サイン工事 |
---|
規模 | 地上11F・地下4F |
---|
エリア | 東京都大田区 |
---|
導入前の課題とウチダシステムズからの提案
- 課題
- 庁舎内のサインが見つからない。
- 来庁者が目的の場所に辿り着けない。
- 高齢者や障がい者、外国人を案内できるサインを設置したい。
- 短い検討時間で、ユニバーサルデザイン(UD)化を実現したい。
- 提案
- ユニバーサルデザイン(UD)の専門家による、調査・企画・設計及び施工後の検証までワンストップでサポート。
- 大きなサイン表記、最新のLEDを用いた誘目性の高い光サイン、床面サインや誘導タイルなど、空間全体での誘導案内を実現。
大田区は2009年、基本計画「おおた未来プラン10年」をスタートしました。この未来プランでは、「地域力」や「国際都市」をキーワードとしたさまざまな施策を掲げ、「ユニバーサルデザイン(UD)」の視点から、「誰にでも分かりやすいサイン整備」に取り組むこととし、同年9月には「大田区サイン基本計画」を策定しました。この考え方を形にするために、「ユニバーサルデザイン(UD)のプロセスをプロジェクトに導入。高齢者や障がい者対応に加え、外国人の方にもわかりやすい案内を実現する」というUDコンサルティングを提供しました。分かりやすい誘導案内は、サイン表記だけでは実現できないことを調査により確認。LED光サインや床面サイン、弱視者・全盲者
にも対応する誘導タイルなど、空間全体を活用した誘導案内をご導入いただきました。これらのノウハウは「区立施設のサイン整備ガイドライン」にまとめられ、区有施設の改修計画に反映されています。
サイン改修に向けて、区民との意見交換会や検証のための調査を重ね、誰もが分かりやすい誘導案内が実現できたと思います。ウチダシステムズ(当時、東京ウチダシステム)さんやクワハタデザインオフィスさんとプロジェクトを進めていく中で、ユニバーサルデザイン(UD)の実現には、サインを整えるだけでなく、改善に向けたプロセスと地道な検証が重要だということを再認識しました。本庁舎だけでなく、4つの地域庁舎も同様に分かりやすくなったと、区民の方の評判は上々です。IAUDアウォード2013金賞を受賞し私たちも大満足です。今後も、より区民に親しまれる庁舎を目指して、更なるスパイラルアップに取り組んでいきたいと思います。

- 経営管理部施設管理課
計画調整担当係長(課長補佐)
伊東孝 様
専門知識とウチダアイテムの融合で、効果的なユニバーサルデザイン(UD)化を実現
UDコンサルティングは、専門家(株式会社クワハタデザインオフィス)の協力を仰ぎ、現状調査・課題抽出と解決策・サイン仕様策定・実施設計・竣工後の検証と新たな課題抽出まで行うPDCAサイクルを実現しました。
サイン改修工事では、4ヶ国語に対応するため英語・中国語・ハングル語の翻訳、大きなサインパネルに大きな文字で表記するなど、誘導計画に沿ってサインを設置しました。とくに入口や重要な分岐点には最新のLED照明を用いた光サインを導入。さらに、竣工後の検証から、視力が弱い方の移動支援策が必要と判断し、誘導タイルを設置しました。
お客様の概要

- ・詳しい説明を聞きたい
- ・具体的な導入事例を知りたい
- ・見積のご依頼
- ・提案書のご依頼 など
弊社担当のコメント
公共施設のユニバーサルデザイン(UD)化は、今後も重要なテーマのひとつであると考えられます。今回ご紹介した事例はサイン計画による解決策でしたが、その他にもUD化、住民サービスの向上を支援する各種ソリューションメニューをご用意しております。課題解決に向けて知恵を絞り、より最適なご提案ができるよう、サポートさせていただければと思っております。